環境配慮型コンクリートの製造開始しました

キング工業㈱では、2025年9月25日より混和材サイロ及び計量器を増設して、原材料として「フライアッシュ」を追加しました。

「フライアッシュ」は、石炭火力発電所で微粉砕した石炭をボイラ内で燃焼させ、電気集塵器に捕集された石炭灰のことです。

「フライアッシュ」は、混入することにより、特にコンクリートの水和発熱抑制、長期強度の改善効果があり、また、コンクリートへの流動性付与、アルカリシリカ反応抑制について、無混入の場合と比較して十分に効果が発揮されるものです。

「フライアッシュ」は、コンクリートの混和材として使用した場合、ガラス状のシリカ(SiO2)やアルミナ(Al2O3)がセメントの水和によって生成される水酸化カルシウム[Ca(OH)2]と徐々に反応して、カルシウムシリケート水和物等を生成します。この反応はポゾラン反応と呼ばれ、生成された水和物はセメントの水和生成物と類似した化合物となり、コンクリートの耐久性や水密性を高めます。

当工場では、この「フライアッシュ」をセメントの20%を置換して設計した環境配慮型コンクリートをJISマーク製品として製造開始しました。

セメントの製造がCO2排出量が一番多いため、そのセメントをフライアッシュに置き換えることにより、CO2排出量を削減することができます。